ビオワインとは?

Q1.ビオワイン(自然派ワイン)って??

A. 「現代のワインづくりに疑問を抱く生産者は、“自然なワイン”をつくっています。これが今、最先端のワインづくりとして注目されています」

Bio(自然派ワイン)とは、規定や認証があるわけではなく、“有機農法”や“無添加”、または“ビオロジック”や“ビオディナミ”という枠組みだけで説明できるものではありません。

 

今、注目されている造り手は、販売目的の付加価値として自然派ワインを造っているのではなく、自分が納得のいくワイン造りに取り組んでいるだけなのです。造り方は、人によって違ってきます。ただ、その結果として現代的なワインではなく、人工的なあらゆるもの(培養した酵母なども)を使わずに、昔ながらの農業や醸造方法によって、ありのままの姿をワインに表現しているのです。

 

普通のワイン生産者とは比べることのできないほどの手間とリスクをも顧みない入魂のワインであり、強烈な個性を持っていながらもスッと飲めて、飲めば飲むほど私たちの体の中に自然に溶け込んでいくような、不思議な美味しさを持ったワインです。

Q2.オーガニックワイン(有機ワイン)のことですか?

A. 「有機農法のブドウからつくったワイン=自然派ワインではありません」

販売の際にオーガニック(有機)と表示するには、認証団体の証明書を持っていることを求められることが多いですが、
それを取得していない造り手も多いようです。
認定機関の認証を受けるだけでも、費用と時間がかかります。
生産量が少なく、販売目的に利用するつもりのない人にとってはあまり意味がなく、
そのため敢えてそれらの認証を申請しないようです。
“有機”とは、農法に関する用語であって、長い期間を要するワイン造りにおいては全てを表すものではありません。
畑仕事から醸造に至るまで、一貫した考え方に基づいたワイン造りが欠かせないものになるようです。

Q3.酸化防止剤は入ってないのですか?

A. 「瓶詰め時のみ、極少量添加している場合が多いです」

自然派ワインは収穫から醸造において、SO2(二酸化硫黄)を添加していないものが大半ですが、
瓶詰時のみ極く少量添加している場合もあります。
まったく無添加のワインもありますが、そのためには細菌が繁殖しにくい清潔な醸造環境(冷涼な場所が理想的です)と、
完全に熟しており且つ健全なブドウのみが必要となるため、通常の作業において可能なことではないようです。

では、瓶詰め時だけに少量でも添加することは自然に反するのではないかと問われますと、
健全なブドウを収穫するための農作業の段階から必要とされる労力とリスクは、
現代人の想像を絶するようなものになることも珍しくはないようです。

少なくとも採算を優先的に考える生産者には不可能なことかも知れません。
発酵が終わるまでSO2を添加しない行為は、
天然酵母の活動を弱めて発酵が止まってしまうのを避けることが大きな理由です。

発酵が終わった後に初めて瓶詰め時に少量加えることで、
ワインが劣化するリスクを少しでも回避して新鮮な状態を保つことが出来ます。

また、SO2を最小限に抑えることによって、ワインの微妙なニュアンスをくずさないようにしています。
SO2の入ったワイン自体は人体には無害ですが、
生産者にとってのリスクの回避と生産効率のためにSO2を多用することには、

かなり疑問があります。

しかし“SO2無添加”のワインをつくるのが目的ではなく、
結果としてSO2を使わないワインに辿り着いたということも大切なように思います。

 

Q4.色が濁っていたり、硫黄の香りがするものもあるように思いますが体には悪くないのですか?

A.「たいていは機械を使わずに自然な瓶詰めを行っており、ろ過はしません。」

オリはうまみが詰まっている証拠であり、健康にはまったく問題ありません。

また、ほとんどSO2を使わないため、空気(酸素)とできるだけ触れないような醸造方法を行います。
よって醸造中や瓶詰め後に還元状態(酸化の反対)になることで、

還元香が感じられるワインもあります。
しかし、抜栓後は時間の経過とともに消えていきますので、
デキャンタに移すか大きなグラスを用いてゆっくりとお飲み下さい。

Q5.軽い(味が薄い)ですね。

A.「無理に濃いワインをつくろうとせず、あくまで自然な味わいを大事にしています。他のワインとは、美味しさの基準が違うといえます」

ある自然派ワインの生産者の言葉です。
“今まで皆さんが美味しいと思っていたワインは、頭で飲むワインです。頭はより複雑なワインを求めます。私のワインは体が求めるワインです。体は頭と比べてシンプルですからこういうワインを自然に受け入れてくれるのです。”と言っても、自然派ワインは水っぽくて薄いワインのことではありません。

ほとんどのワインは、ブドウの収量を極限までおさえ、更に厳密な選果を施します。
しっかりとしたエキスと果実味を持っていますから、意図的に濃くて強くて複雑なワインを造ろうとは考えていません。
それで色調も淡いものが多いです。
従って味まで薄いように思われることもあるかも知れませんが、決してそうではありません。
自然派ワインはある意味、“水のようなワイン”です。しかし、飲み続けることによって、
大量生産された“水っぽいワイン”との大きな違いを体で実感していただけると思います。